1.社員旅行の目的を改めて考える
社員旅行は、社員の日頃の労をねぎらって実施するものです。
会社が全額を負担するケースもあれば、ある程度は自費が必要になるケースもあります。
行き先も社員旅行国内などの近場から国外まで多岐にわたるのが実情です。
しかし、いずれの場合においても勘違いしてはいけないことがあります。
それは一緒に行くのはあくまでも職場の人間であるということです。
つまり、学生時代の旅行のように完全に娯楽を目的としたものではありません。
目的は社員のリフレッシュや活力の増強であり、最終的な狙いは生産性の向上といえます。
そのため、空気を読まずに一人ではしゃいでいると、今後の仕事に支障が出るほど浮いてしまいかねません。
したがって、あくまでも節度を持って大人の付き合いとして参加することがポイントになります。
2.コミュニケーションを取る機会
また、コミュニケーションを取る機会としても社員旅行は貴重です。
大きい会社の場合は複数の部署が合同で行うことが多いからです。
役に立つ結びつきが多く生まれ、著しく業務の効率が上がる可能性もあるでしょう。
連携だけでなくアイデアが新たに生じやすいことも大きな特徴です。
普段は同じ人たちとしか相談しないので、考えが一方向に偏っていることが珍しくありません。
普段相談しない人たちと話してみると新鮮な刺激を受けられるので、これまでとは違ったアイデアが生まれることは十分にありえます。
3.職場で孤立している人が打ち解けるチャンス
その他にも、職場で孤立している人が打ち解けるチャンスにもなるのです。
怖そうだという先入観を持っていた人でも、実際に話してみると優しいというのは珍しい話ではありません。
知っているようでも職場の人の人間性はあまり把握できていないものです。
社員旅行はそれを垣間見る大切な機会にもなります。
このようにとてもメリットが多いですが、デメリットもあるので注意しなければなりません。
たとえば、社員の時間を大きく奪うことになってしまう点もそうです。
長期休暇に社員旅行国内のスケジュールを入れた場合、プライベートの計画を立てるのが困難になってしまいます。
そのため、上層部が勝手に決めてしまうと社員の間で不満が募りかねません。
したがって、都合の良い日を前もってアンケート調査しておくなどの工夫が必要です。
前述のように会社の利益につなげる目的があっても、あくまでも主役は社員であるという認識を持つことが欠かせません。
最終更新日 2025年6月10日 by kairak