花粉症に見舞われる理由と対策のミカタ

60種類にも及ぶアレルゲンの種類

厳しい冬の寒さが和らぎ、暖かい空気と太陽光が感じられる春は気持ちが高まりやすい季節であるのにも関わらず、訪れると気がかりになりながら過ごす方が多いのが花粉です。

花粉により花粉症になるとくしゃみや鼻づまり、鼻水などの鼻を中心とする症状の他に目の痒みや充血、涙目など目に目を中心とする症状も起こります。

アレルギー反応を引き起こす種類であるのなら皮膚や喉に痒みが生じたり、痰や咳が出る上に発熱や下痢が生じる事もあります。

このような花粉症というのは花粉に対し身体がアレルギー反応を引き起こす病気の事を指しますが、アレルギー反応が引き起こされるのは人体が生まれながらにして持っている免疫機能が関係しています。

体内に取り込まれると人体は生まれながらにして持っている免疫機能を用いて受け入れの有無を判断し、異物であると判断された時には排除をすべく攻撃するための抗体が人体内で生成されます。

人体内から出そうとしている時の働きがアレルギー反応という事になる上に体外に出すべく鼻水や涙、くしゃみを用いるので体内に引き続き存在している限り花粉症ならではの症状が続きます。

スギ花粉のピークは2月の中頃から4月の終わりまで

引き起こすきっかけになる種類は日本国内に60種類も存在している事に加え、木から生じる花粉に限らず草花から発せられるタイプもありますし、季節や地域により飛散する種類にも違いがあり場合によってはアレルゲンになる種類もあります。

60種類もの種類が存在している中で最も知名度が高いのがスギで、九州地方から東北地方に至るまで広範囲に存在している特徴から、日本国内で最も飛散させている量が多いです。

ピークを迎えるのは2月の中頃から4月の終わりまでの2ヶ月間であり、代名詞的な存在になっているほど強い症状が見られます。

スギによる花粉が収まってきた頃に続いて見られるようになるのがヒノキで、ヒノキは3月の終わり頃から5月の初め頃にかけてピークを迎えます。

スギに比較すると飛散する量は少ないものの、量が多い事には変わりなくスギ花粉と共に毎年見舞われる方が多いです。

樹木がきっかけになって飛散しているタイプに比べると少ないですが、1年間を通して花粉を生じ続けるのがイネであり、イネは12月と1月を除いて飛び続ける特徴がある上に春や夏には突出して量が増加します。

非常に大勢の患者が存在している花粉症を緩和させるには、アレルギーによる症状を緩和させる事に特化している治療薬を使用する事が有効的です。

薬で症状を緩和させる

鼻水や鼻づまりなど鼻に起こっている症状を緩和させたい時にはヒスタミンが抑えられる抗ヒスタミン剤が適していて、鼻づまりが顕著な時には血管収縮作用を持つ薬剤を使用するのも良い方法です。

涙目や痒みが強い時には服用薬に限らず点眼薬も合わせて使用すると即効性が得られますし、すぐにすっきりとした爽快感が得られるようになります。

アレルギーによって生じている症状を根本的に解決させる方法としてはアレルゲン免疫療法という術もあり、意識的にアレルゲンが含まれている治療薬を医師の指導の下摂取する事によって、身体をアレルギー物質に慣らして症状を和らげたり完治させます。

スギがきっかけになって生じている症状に対しては舌の下部から薬剤の摂取を行う舌下免疫療法という方法も存在し、花粉の飛散を迎えている時期はもちろんですが、飛散していない時期も引き続き抗原を摂り入れ続けます。

短期間に多くの抗原を体内に入れてしまうと大きな負担が生じてしまうため、3年間から5年間の年月をかけてゆっくりと慣らしながら摂り入れていくのが特徴的です。

なるべく体内に取り込まない様にする

他にも今日ではレーザーを使用したレーザー治療も注目度が高くなっている方法で、アレルギー反応を引き起こしている鼻の中の粘膜の部分にレーザーを照射し、アレルギーが引き起こされる部位を減少させる事により症状の緩和に繋げます。

レーザーを使用する方法は体質自体を変化させる術ではないので、粘膜が元通りになった段階で再度症状が見られるようになるものの、簡単な施術を1度行えば2年間作用が継続しますし2年後に再治療を依頼する事も可能です。

花粉症を和らげるべく重要なのはできるだけ体内に花粉を取り込まない事なので、体内に取り込まれる時に最も侵入経路になる口と鼻は徹底して対策する必要があります。

花粉の対策を目的にして開発販売されているマスクは、正しい取り扱い方法を守る事により7割から8割もの花粉を体内に入らないようにさせられるため、迅速かつ容易に有効的な対策が行える方法です。

マスクを選ぶ時や使用時に大切なのは自身の顔の大きさに適したサイズの製品を買い求めて使用する事であり、その他にも鼻の部分を自身の鼻の形にフィットさせるようにしたり、顎から鼻までしっかりとカバーできるように伸ばす事も大切です。

さらに、使用中にくしゃみをしたり鼻水が出て汚れてしまった時には速やかに新しい物と交換するようにしましょう。

最終更新日 2025年6月10日 by kairak