車の外観が気になったら板金塗装を依頼してみよう

プロのデザイナーが考えた車のフォルムはとても美しく、全体として1つの芸術品になっています。

しかし、運転中にどこかにぶつければ、その衝撃によって衝突箇所が破損してしまい、さらには塗装面が削れて下の金属部分が見えてしまうなどの被害に遭ってしまうのです。

初心者ドライバーがぶつけてしまうのはよくあることですが、それ以外にも交通事故による明らかに走行に支障をきたす破損も見られます。

美観を損ねる程度のへこみならば、乗っている本人が気にしなければ済む話とはいえ、さすがにボディが歪んでタイヤにも影響しているとなったら放置できません。

そのようなボディのへこみや歪みを直すのが板金塗装の役割であり、業界の中でも専門職として活躍しています。

■そもそも板金技術とは?

金属のボディを叩いて修正していくのが板金技術で、基本的にパーツ交換によって完了する整備点検とは全く違う分野です。

車の修理も依頼できるカーショップ、あるいは、専門の修理工場に板金塗装の職人が在籍しており、ドアをぶつけてしまったレベルから交通事故によるフロント部分の大破まで幅広く対応しています。

カーショップはカー用品の販売と整備点検がメインであるため、本格的な板金塗装については対応できるスタッフが限られており、しばらく順番待ちになってしまう場合もあるので気をつけましょう。

短時間でリーズナブルに板金塗装ができることをアピールしている専門業者もいるので、ちょっとした傷や塗装直しならそちらに頼むのも良い選択です。

※大阪の元重オートボディーさん→http://www.motoshige-auto.com/

技術レベルと対応力に関しては、板金などを専門にしているチェーン店と専門の修理工場の2つが群を抜いています。

前者は、高度な修理機械の導入と、どのスタッフにも均一な作業をさせるためのマニュアル化が徹底されており、事前の見積もりによって安心して作業を任せられる場です。

後者については、その道一筋のプロが多く在籍しているから、大破した高級車であっても熟練の技で新車並みに仕上げてくれます。

ちなみに、ディーラーに依頼した場合は、ディーラーと付き合いがある修理工場へ出されるので、同じ板金塗装であっても手数料分だけ高くなるのが普通です。

実際に作業をするのは専門の修理工場ゆえ、最初からそこに依頼してしまった方が安価ですし、何よりも作業の内容などを直接チェックできます。

■直接板金屋に依頼したほうが何かとよい

メーカー並みの塗装技術としては、作業スペースと機材が充実していて、しかも経験豊富な職人が多い修理工場に任せたいところです。

部分的な塗装直しならば、カーショップの整備点検のメニューや、市販されているカー用品でも応急処置ができるものの、広い面積となるとほぼ全面的な塗装になってしまいます。

とても素人に手に負える作業ではありませんし、カーショップではマニュアルに従って作業しているだけのアルバイトが中心だから、やはり塗装にも長けている修理工場に依頼するのが賢明でしょう。

板金と塗装がくっついている理由は、板金作業によって打ち直したら、次に塗装まで行うのが基本だからです。

依頼した側にとっては、いくらへこみが直っても、金属がむき出しのままでは修理部分だけが目立ってしまい、市街で乗ることができません。

■車の塗装も非常に奥が深い

そのため、板金作業が完了したら、周囲の部分と同一の色にするために、引き続き塗装作業に取り掛かるのです。

板金作業も熟練の技が要求されますが、車の塗装も奥が深い作業となり、いくつもの工程をこなさなければいけません。

新車を組み立てしている工場を見学するとよく分かるのですが、車には何層ものコーティングが張られていて、カラーリングである塗料の上にもさらにコーティングされています。

板金塗装における塗装も、ほぼ同じ工程を行っていく必要があり、塗料の定着を良くするための下地処理や、塗ってはいけない部分をカバーするマスキングなどを順番に進めていきます。

車を専用のスプレーガンで塗っていく時にも、全体的に塗料が均等になるように注意しなければならず、慣れない人間が行うと部分的に厚みができてでこぼこになってしまうのがオチです。

そして、塗装で盛り上がってしまった部分の削りや、塗装を保護するコーティングを丁寧に行い、ようやく全ての作業が完了します。

交通事故によって大きく破損した車を持ち込む場合は、自動車保険の保険金支払いが絡んでくるので、保険会社への交通事故の連絡といった必要な手続きを滞りなく済ませておくべきです。

専門の修理工場では、そういった交通事故における保険会社との交渉にも手慣れているので、普段から懇意にしておくと色々助かります。

ディーラーやカーショップでは、原則的にマニュアル対応になってしまいますが、地元密着型の修理工場では親身になって対応してくれるのです。

なお、塗装技術の高さから、特定の工場でしか扱えない高度なコーティングを実施してくれる場合もあります。

高級車を新車で購入した直後にコーティングしておけば、いつまでも新車のような輝きを保ってくれるのでお勧めです。

最終更新日 2025年6月10日 by kairak